奨学生専用交流システム

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Chancellor's Message

理事長ご挨拶

国際交流を通じて、さまざまな多様性を受容し、
グローバルに活躍できる人材を支援し続けます

昨年も新型コロナウイルス感染症の影響を受け続けた1年でありました。
このような状況下で、サッカーワールドカップでは、強豪ドイツに日本が逆転勝利したことは世界を驚かせ、我々に感動と勇気を与えてくれる出来事でした。
国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しでは、物価上昇と先行き不透明感が非常に高く、2022年の成長率は3.2%、2023年は2.7%と予測しています。
インフレ率はここ数十年ぶりの水準を上回り、生活費の危機や、金融環境の引き締め、ロシアのウクライナ侵攻、さらには、長引く新型コロナウイルス感染症の影響が経済見通しに重くのしかかる結果となっています。
2023年は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5月から変更されマスクの着用は個人の判断が基本となり、徐々に日常生活を取り戻していくことが出来るものと期待しています。

西村奨学財団は、株式会社マンダム第三代目社長西村育雄が東南アジア、東アジアを初めて旅して以来、ビジネスチャンスを感じ、アジアの人・風土・文化・歴史に魅せられ現地業界の人々をはじめとした交流の輪を広げ、今日につながる海外ビジネスの基盤を構築いたしました。
人生の最も充実した時期の多くを過ごしたアジア各国への思い入れは深くアジアの若い人々に日本との交流を深め、日本の人・風土・文化・歴史・味覚などを知り学んで頂く機会を提供する事で知日家であり且つ各国の発展に貢献できる人財育成に少しでもお役に立てれば幸せと考え、1999年に西村留学生奨学財団として設立致しました。
以来、今年で25年を迎えることが出来、2010年には公益財団法人西村奨学財団となり、2020年には、同じアジアの日本において、健康で学力優秀にも拘らず経済的に就学困難な日本人学生に対し、返還義務を課すことの無い奨学金給付による支援を行うことでアジアからの留学生と共にアジア各国との懸け橋となる人財育成を願ってのものであります。

1999年以来、採用した奨学生は、留学生が20ヶ国790名、日本人学生は64名となり奨学生は合わせて21ヶ国854名になりました。
ますますグローバル化が進展する中、アジア各国との長期的視点に立った国際相互理解、国際交流を深めていくことは、同じアジアに生きる日本にとっても大変有意義でありこれからも設立趣意に沿った財団運営を進めて参ります。
皆様におかれましては、今後ともなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人 西村奨学財団
理事長 西村 元延