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福井県
越前市・和紙の里紙漉き体験と越前打刃物見学、鯖江市・かまぼこ工場、めがねの里見学の旅
2016年9月1日~9月2日
すべての国、国家に独自の文化や社会構造があります。私たちはアジアの様々な国からの留学生であり、日本のことを学ぶために2日間の研修に参加しました。またアジアの他の地域の学生と自分たちの文化をわかりあうためのとても良い機会でした。私はこの場をお借りして、西村財団にこの機会を与えてくださったことに感謝を申し上げたいと思います。
日本には山も海もあり、地理的にとても美しい国です。福井県へ向かう途中の山の景色はとても美しいものでした。バングラデシュのほとんどの地域は氾濫原であり、山はほとんどありません。山と山の間にひろがる水田はすばらしく、私はこの自然の美しさが本当に大好きです。
日本の食文化は私たちの国のものとは全く異なります。普段私たちはカレーや火を通したものを食べています。しかしここではたいていのものが生ものです。私たちの国から日本にきている多くの人々はこの生ものが食べられませんが、私は寿司やてんぷらが特に好きです。盛り付けもとてもきれいだと思います。

現代技術や科学の進歩で、多くの商品の生産システムも進歩しています。そしてたいてい私たちはその起源を忘れてしまいます。しかしここでは私たちの祖先の紙の生産工程を見ることができました。この必需品を作ることがどれほど大変なことかを学び、さらに自然と共存するということを学びました。すべての材料が自然のものです。すべて自然から集められたものです。封筒、ハガキ、ポスター等々が作られていきます。すべての行程を説明していただき、とても楽しむことができました。
また、刃物も私たちの日常生活にはとても大切なものです。鉄を利用してきた歴史は古いものですが、普通のものでも特別な方法で作り上げると、それは芸術になります。福井県で私たちが訪れた刃物工場は芸術的でした。そこでは美しい、様々なタイプの刃物が作られていました。
芦原温泉清風荘での夜、本当に楽しい時間を過ごしました。スタッフを含め、参加者全員での夕食は本当に楽しく、夕食後も全てのプログラムを楽しみました。少し疲れはしましたが、本当に楽しいひとときでした。
翌日は大阪に向けて出発しました。途中、安田蒲鉾工場や越前メガネ村を訪れました。安田蒲鉾工場訪問は私にとって特に貴重な経験でした。魚介類からいろいろなタイプの食品が作られていく行程を学びました。イカから作られたものがとても美味しいと思いました。越前メガネ村では様々なメガネのフレームがあることを学び、それらが日本で長い時間をかけて改良されてきたことを学びました。昼食後、大阪への帰路につきました。私はもう一度、自然の山や湖、村や水田の景色を楽しみました。

私たちは本当に多くのことを楽しみ、学びました。本当に価値のある旅でした。この素晴らしい機会を与えてくださった西村財団の方々に心から感謝いたします。
私たち留学生は、それぞれ個人的な目的があって日本に来訪し、滞在しています。一般的な理由はマンガやアニメなどですが、伝統的なお寺、神社、日本文化を鑑賞する目的もあります。日本文化は、1000年以上をかけて伝統的な国から現代文化へ、アジア、ヨーロッパと北米の影響を受けて大幅に進化しました。 この見学は日本文化へのより深い理解を促進することを目指しています。日本文化は豊かで多様で、これは縄文人が初めて日本に渡った紀元前10000年までさかのぼります。洗練された料理、ユニークな社会的慣習、洗練されたパフォーマンスと視覚芸術はまた、多くの外国人を刺激し、時として流行ともなる文化に貢献しています。
9月1-2日2016年には、公益財団法人西村奨学財団の奨学生として、日本での学ぶべき日本語及び日本風土を体験するために、私たちは福井県を訪問しました。越前和紙の里、越前打刃物「武生ナイフビレッジ」、安田かまぼこ道場、と鯖江「越前メガネの里」を見学しました。また、私たちは一晩あわら市清風荘ホテルに宿泊しました。

福井県の越前市に到着した直後(初日)、私たちは越前和紙の里で製紙体験に参加しました。この場所で、私たちは完全な手順でパピルススタイルの紙を製造する体験をしました。私たちは濡れたパルプからパピルスを作り、パルプを漉き、装飾してデザインし、最後は、そのパピルスを乾燥させて、完成させています。
次のエリアは卯立の工芸館です。1階は伝統工芸士の作業場と行われています。この館の大きな特徴は、古式にのっとった越前和紙の紙漉き道具を復元し、工程にしたがって配置したことです。そして、伝統工芸士をはじめとする紙匠たちにより、原料作りをはじめとして、紙漉きから乾燥までのすべての手漉き和紙抄造の流れが一目でわかるようになっています。
次に、私たちは越前打刃物武生ナイフ村に行ってきました。この場所で、私たちはナイフデザインのショールームとナイフを作る鍛冶屋を見ることができます。この鍛冶屋は、良いナイフを作るために慎重に、完全に動作します。この場所で、私たちは日本の人々が最良の方法で動作することがわかりました。

夕方には、私たちは一晩滞在するあわら市で清風荘ホテルに行ってきました。あわら温泉は私たちに、足湯と屋内の温泉と、庭園の景色を見ることができる大きな露天風呂を提供しています。芦原温泉も畳と布団を和室を提供しています。懐石(かいせき)は、日本料理の一種です。私たちは、懐石料理のディナーテーブルマナーについて学ぶことができます。このレストランでウェイトレスは非常に丁寧でとても親切です。我々はまた、ディナーパーティーを開始するために「かんぱい」することを教わりました。このホテルは、私たちにホテル浴衣を提供しています。浴衣(ゆかた)とは和服の一種です。浴衣は和服の中でも最も単純かつ基本的な構造をしています。私の友人は、どのように浴衣を着るを教えてくれました。浴衣を着用する際には、男女共に右前(右の衿(右半身の身頃)を下にして、左の衽を上に重ねる)にして着るのが正しいです(相手方からみるとアルファベットのYの小文字「y」になるように、自分の右手が衿に差し入れやすいように…と念頭において着付けると間違えにくい)。
9月2日に、私たちは安田かまぼこ道場に行ってきました。この道場で、私たちは新鮮な魚介類からかまぼこを作る体験をしました。私たちはお土産用の安田蒲鉾工場の新鮮な食材を購入することができます。次に、私たちは鯖江市にある越前メガネの里を訪問しました。この場所は、時代を彩ったアンティーク眼鏡を展示してます。福井県地場産業としてのめがねを皆さんに展示しています。このメガネの里は、すごく明るくクリーン、安全なめがね工場です。この里はまた、形状記憶合金(超弾性)のフレームを作っています。形状記憶合金(超弾性)のフレームは素材メーカーと共同開発し、生産している全国でも数少ない工場のひとつです。この場所で形状記憶合金(超弾性)のフレームを見て非常に驚きました。
最後に、この見学は短かかったですが、非常に生産的でした。私は、この見学で、非常に多くの日常生活や仕事、食事での日本文化を知りました。日本の人は、非常に礼儀正しく、清潔な場所で完璧に仕事をし、食品を作ります。日本文化を知るために、この見学が役に立ちました。
一泊二日福井県越前市での研修旅行で普段出来ないことが体験できました。「和紙の里と越前打刃物」「タケフナイフビレッジ」と「安田かまぼこ道場」と「越前めがねの里」を訪れる機会がありましが、その中で印象的だったのが、「和紙の里」めぐりコースで和紙を作る紙漉き体験のときでした。スタッフの説明を聞いて、紙漉きはスタッフにしかできない難しい仕事という思い込みを抱きました。スタッフの補助で、紙をすけるように材料を加工したり、押し花や染料や金箔などで好みの柄をデザインしたり、脱水機を整えて、初心者の不器用な私でも失敗せずに簡単に紙ができました。私は初めての紙漉きのデザインに緊張し、なかなか思い通りに出来ませんでしたが、その時、要所の大事な過程をスタッフが手伝ってくださったおかげで、無事に和紙が出来上がりました。下の写真は私と他の学生がデザインした和紙を示します。すいた和紙が出来上がった時が一番嬉しいです。出来上がった皆さんの作品をみると、それぞれ個性が出て、とても彩りが豊かでした。



また、その他に料理体験もしました。「安田かまぼこ道場」でちくわと魚そうめんの作りを体験しました。そこでの手焼きのちくわは蒲の穂に似ているので、蒲の穂と呼ばれ、昔ながらの伝統の逸品であり、越前、福井の名産です。まな板に広げた魚のすり身を竹の棒にくるくると巻きつけていくことがとても楽しかったです。職人さんの実演を見ていると、文字にすれば、こんなに簡単そうに見えますが、包丁を添えて竹にすり身を付けるのが、素人に対して実は至難の業です。このため、皆さんのちくわの出来栄えの差が激しかったです。私が作ったちくわの形があまりきれいではありませんでした。ちくわが焼き上がるまで魚そうめん作りをとても楽しみに実践していました。新鮮の練ったすり身を絞り機でお湯の中にギュッと押し出しただけで、不思議で真っ白な魚そうめんがすぐに出来上がりました。その後、ちくわが焼き上がりました。焼く前はかなり不安でしたが、ちゃんとちくわに見えました。焼き上がったちくわは熱々ぷりぷりで香ばしい風味ですごく美味しかったです。茹で上がった、熱々の魚そうめんもツルツルとした食感で食べやすくとても上手かったです。皆で作って皆で食べるのは美味しさが違いました。
西村奨学財団のスタッフは、私達にたくさんの経験をさせようと、色んな場所に連れて行ってくださった以外、美味しい料理ばかりをありがたく食べさせて頂きました。例えば、美味しいご馳走だった刺身や天ぷらなどは普段にめったに食べる機会がなく、舟盛り付きのコースがかなり豪華で贅沢で満腹して、本当に満足でした。西村奨学財団の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
この研修旅行でたくさんの人と触れ合いながら、母国との文化の違いや考え方の違いを肌で感じることができました。しかし、福井県の人と他の学生と西村奨学財団のスタッフの皆さんの優しさ、明るさとあたたかさであふれていました。皆さんはよく声をかけてくださって、すごくフレンドリーで、とても喋りやすかったです。この研修旅行は一生忘れない素敵な思い出で、本当に充実した二日間でした。本当に、この研修に関わって下さった方々に感謝しています。ありがとうございました。
9月1日 越前市「和紙の里」紙漉き体験と越前打刃物見学
◆和紙の里
和紙の原料は楮、三椏、雁皮の靭皮繊維を中心に使われている。今回の紙漉き体験は網が貼っている枠で和紙の材料を漉く。材料は楮の繊維を水に溶かし、ネリを混ぜ入れたものである。繊維がよく積み重なったあと、水を抜いて押し花・葉・綺麗な紙で飾る。飾るものが抜けないように、飾る物の上に繊維を少し重ねる。そして、色や金粉をつける。最後に紙から余分な水分を取って、乾燥する。体験した後、卯立の工芸館の中に本物の原料や昔から使った道具、大きい和紙を漉く様子を見た。和紙が最初の繊維の準備から出来上がるまで優れた技術で作られるところを見て感動した。

◆越前打刃物

刃物といえば、ナイフ・包丁だと思ったが、越前打刃物見学をしたあとに刃物をより知ってきた。ここはナイフ・包丁を打つだけではなく、農園芸用品、農業・林業用品、工芸品・小物類も打っている。刃物の中に一番印象に残ったのは包丁の種である。それぞれ分ける。例えば、菜切包丁のキャベツ切り・レタス切り・白菜切り、ステーキ包丁、そば切り包丁。そして、製造方法も危なさそうに経験や技術を使うものである。価格は高く見えるが、製造するのを見たら、この価格が理解できると考えている。

9月2日 鯖江市安田かまぼこ道場と「めがねの里」見学
◆安田かまぼこ道場
私はかまぼこが好きだ。特にいつもちくわで料理を作っている。今回かまぼこの作り方と蒲の穂・魚そうめんの作り体験ができた。職人さんの実演を見る時、竹の棒に魚のすり身をくるくると巻いて作るだけで簡単だと思っていたが、実際に巻いてみたら、意外と難しかった。出来上がりの私の蒲の穂はあまり綺麗ではなかったが、自分で作ることができて嬉しかった。できたて魚そうめんもとてもおいしかった。

◆めがねの里
日本にめがねの歴史が明治38年からのことと福井県が日本で唯一のメガネ産地だと知って驚いた。私の目は悪いので、めがねが必要なものだ。たまにめがねを見て、めがねの組み立てが多くてどう作るかと知りたかった。この見学は作り方のビデオや本物の機械を見て、ちょっとわかるようになった。めがねが出来上がるまでは色々な細かい過程があり、大変な仕事だと感じた。長い歴史でとてもいいめがねを社会に支えてきた。大変大切な場所だと考えている。